日本キリスト教団 昭島教会(東京都昭島市中神町1232-13) 讃美歌21 462番 はてしも知れぬ 奏楽・長井志保乃さん 礼拝開始のチャイムはここをクリックするとお聴きいただけます 週報(第3578号)電子版はここをクリックするとダウンロードできます 宣教要旨(下記と同じ)のPDFはここをクリックするとダウンロードできます 「憐れみの福音」 コリントの信徒への手紙二5章16節~21節 関口 康 「だから、キリストと結ばれる人はだれでも新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた」 わたしたちは歴史の中で、歴史と共に生きる存在です。信仰を持って生きる者たちも、歴史と無関係であることは決してありません。しかしそれは、全体の流れに調子を合わせて生きることを全く意味しません。とりわけイエス・キリストと共に生きているわたしたち、今日の聖書箇所の言葉を用いて言えば「キリストと結ばれる人」は、全体の流れにむしろ抵抗して、神の真理を語りかつ実践する者として歴史の中に立たされる場面が多いです。 大げさな言い方をこれ以上続けようとは思いません。私個人は、明確な歴史哲学や政治思想のようなものは持っていません。私が政治について話し始めると空想のような話に終始してしまいます。それは実は「キリスト教」と「教会」に対して強い期待を持ち続けているからです。 現在のドイツのメルケル首相の所属政党がキリスト教民主同盟です。メルケル氏自身は牧師の子女です。キリスト教政党は、ドイツだけでなくヨーロッパ各国や南アフリカやオーストラリアなどにもあります。日本でも戦後一度だけ(1977年)「日本キリスト党」という政党が作られたことがありますが、一議席も獲得できず解党しました。そのことと関係ありませんが、その政党の党首だった武藤富男氏が東京都東村山市に作った学校で、私はいま聖書の講師をしています。 もしそういう政党があれば、私はそういうところを応援したいと考えます。しかし存在しないので無党派層に属しています。教会が政党のようにふるまうことにも反対です。それだと政治に対して無責任であるということになるかもしれませんが、他にどうすることもできません。 このような話をするのはオリンピックのことが念頭にあるからです。多くの反対を押し切って開催されました。しかし、始まれば、反対していた人たちも含めて...