日本キリスト教団昭島教会(東京都昭島市中神町1232-13) 讃美歌21 6番 つくりぬしをさんびします 礼拝開始のチャイムはここをクリックするとお聴きになれます 週報(第3660号)電子版はここをクリックするとダウンロードできます 宣教要旨(下記と同じ)PDFはここをクリックするとダウンロードできます 「五千人の食事」 ルカによる福音書9章10~17節 関口 康 「しかし、イエスは言われた。『あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい。』」 今日の箇所の小見出しに「五千人に食べ物を与える」と記されています。この記事は4つの福音書すべてにあります。どの福音書にも共通しているのは、この奇跡の後、イエスさまがご自分の死と復活についてお語りになることです。十字架において真の神の愛をお示しになることこそが、イエスさまが救い主としてお生まれになったことの意味であり、目的です。そのことをイエスさまが弟子たちにお語りになる前に「五千人の食事の奇跡」が行われたことは記憶されるべきです。 そして、いま申し上げたこととの関連でもうひとつ言えるのは、イエスさまは十字架にかけられる前の夜、弟子たちと共に最後の晩餐を囲まれました。そのときイエスさまはパンをお取りになり、感謝の祈りを唱えてパンを裂かれ、弟子たちにお与えになって、「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である」とおっしゃいました。またぶどう酒の杯をおとりになって、「この杯はあなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である」とおっしゃいました。 この最後の晩餐でイエスさまが示されたのも、まさに十字架における真の神の愛そのものでした。つまり、「最後の晩餐」と「五千人の食事の奇跡」とに明らかに共通する要素がある、ということです。 その「最後の晩餐」を記念する聖礼典が「聖餐式」です。今日の週報をご覧ください。先週の役員会で4月12日のイースター礼拝をもって聖餐式を再開することにしました。3年前の2020年3月1日に最後の聖餐式をして以来の再開です。ぜひ重んじてご出席いただきたくお願いいたします。 しかし、今日これからお話しすることは、「聖餐式」の意義ではありませんし、「最後の晩餐」の意義でもありません。「明らかに共通する要素がある」と申し上げましたが、しかし、明らかな違いもある「五千人の食事の奇跡」についてお話...