日本キリスト教団昭島教会(東京都昭島市中神町1232-13) 讃美歌21 289番 みどりもふかき 奏楽・長井志保乃さん 字幕・富栄徳さん 礼拝開始のチャイムはここをクリックするとお聴きになれます 週報(第3657号)電子版はここをクリックするとダウンロードできます 宣教要旨(下記と同じ)PDFはここをクリックするとダウンロードできます 「不思議な出会い」 ヨハネによる福音書4章1~26節 秋場治憲 今日のテキストはヨハネ福音書4章ですが、「さて、イエスがヨハネよりも多くの弟子をつくり、洗礼を授けておられるということが、ファリサイ派の人々の耳に入った。イエスはそれを知ると、―洗礼を授けていたのは、イエス御自身ではなく、弟子たちであるーユダヤを去り、再びガリラヤへ行かれた。しかしサマリアを通らねばならなかった。」という文章で始まっています。冒頭から非常に緊迫した空気が伝わってきます。主イエスと弟子たち一行がファリサイ派の手を逃れて、ユダヤからガリラヤに向かって逃げた時の状況が記されています。ヨハネ福音書は1章で弟子たちの召命、そして 2 章でガリラヤのカナで水をぶどう酒に変えるという奇跡の後、舞台をエルサレムに移します。過ぎ越しの祭りのために世界各地からユダヤ人たちがエルサレムにやってきていました。そこで主イエスは縄で鞭を作り、「私の父の家を商売の家とするな。」と言って、神殿にいた両替人たちのテーブルをひっくり返し、羊や牛を境内から追い出した。怒ったユダヤ人たちが、何の権威によってこんなことをするのか、どんなしるしを私たちに見せるつもりか、と食ってかかります。それに対して「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」と豪語したのですから、大変です。ただでは済みません。3章ではイエスを訪ねてきたファリサイ派の議員の一人でニコデモと語り合っています。そして今日のテキストである4章は、エルサレムからガリラヤへ逃げなければならなくなったと記しています。イエスがバプテスマのヨハネよりも大きな影響力をもって活動しているということが、ファリサイ派の人々の耳に入った。バプテスマのヨハネはファリサイ派の人たちを「蝮 (まむし) の子らよ [1] 」と言って、非難していましたから、常々ヨハネの言動を疎ましく思っていました。そこへヨハネよりも更に大きな影響力をもったイエスが登場した...